マスク用抗菌シート「INFIL」

天然素材の持続可能な開発に寄与し、次世代の繊維を作り出す

近年の地球環境問題に対する国際的関心の高まりは、ファッション・衣類の世界にも大きな影響を与えています。原料確保・製造時の資源消費・大量消費・廃棄による環境負荷、今後の業界を考える上で多くの課題があり、各国が様々な取り組みを行っています。

東洋紡糸は1879年の創業以来、天然繊維の紡績と開発研究を進めてきました。カシミヤなどの希少な自然資源を守りながら、製品の品質を高めていく努力を重ねています。一方、これらの天然素材は有限であり無尽に供給ができるわけではありません。衣料業界では代替品としてこれまで化学繊維が大きな役割を担ってきましたが、ポリエステルなどの合成繊維は再生や処分にも課題が多い素材であるため、より環境に負荷をかけないものに変えていくことが強く求められています。東洋紡糸では、様々な分野で高度な技術をもつ企業との協業・パートナー関係を推進し、高い機能性と環境性を両立する繊維製品を開発しています。

機能性と快適性

INFIL」はそういった動きの中から生まれた、PLA(ポリ乳酸)[1]とシルクのハイブリッド繊維です。

PLA(ポリ乳酸)はトウモロコシなどの植物から作られたバイオマスプラスチックで、シルクを合わせ4層構造の不織布を作りました。各素材の特性を最大限に活かし、抗菌性、快適性、生分解性を実現したINFILは、マスクのインナーシートとしてオールシーズン活躍します。

特徴

  1. 抗菌性

PLA(ポリ乳酸)の弱酸性繊維としての抗菌作用と、2層目の抗菌性繊維[2]が、優れた抗菌効果を発揮します。黄色ブドウ球菌や、肺炎かん菌に対する強い抗菌効果[3]が認められています。

  1. 快適性

直接肌に触れる部分に肌との親和性の高いシルクを使いました。シルクは素肌に優しく、かぶれや接触性皮膚炎を起こしにくいとされています。シルクの接触冷感性と、PLAの放湿性が気化熱を誘発し、夏は肌をひんやり感じさせてくれます。また東洋紡糸が注力した点が、繊維の立体性です。3層目の弾性PLA(ハリ・コシを生む硬質繊維)の特性を生かし、4層のカーディング特性(繊維方向)を利用してスパンレース製法[4]で立体的に生成することで、マスク内に適度な空間を生み出しました。肌に張り付かず、長時間の着用も快適です。

  1. 生分解性繊維(バイオディグレーダブル)

4層すべてが、シルク、トウコモロコシを主とした天然由来の生分解性繊維(バイオディグレーダブル)であり、PLAは使用後には一定の環境で微生物によって水と⼆酸化炭素に分解することができます。ゴミとして燃焼した場合にも⼤気中の CO2 を増やさず、カーボンニュートラルと認められています。

4層構造

レイヤー

素材

形成

素材特徴

組成割合

生分解性

1層目(肌側)

シルク100%

ウェブ

 

スパンレース

静菌性、美容効果、紫外線カット、保湿性

10%

 

生分解性

2層目

抗菌性繊維

ウェブ

抗菌性、保湿性

10%

3層目

レギュラーPLA
&硬質PLA

ウェブ

 

植物由来、弱酸性、抗菌性、防臭性

60%

4層目(外側)

PLA

スパンボンド

20%

 

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[1] PLAポリ乳酸 - Bioworks

[2] カネカ 再生コラーゲン繊維 LUXAIRE®

[3] 抗菌性能

黄色ブドウ球菌 4.9   肺炎かん菌 6.1
推奨基準レベルは2.2以上、2以上3未満=効果が認められる。3以上=強い効果が認められる。

[4] 短繊維を原料に高圧水流で繊維を絡ませる製法。不織布の製法では織・編み物に近いとされる。