SPUMA55 シングルヤーン プルオーバーの秘密
東洋紡糸が展開する新しい糸の中でも、群を抜いて注目度の高いSPUMA55。糸の展示会に来てくださるバイヤーの方からも、多くのコメントをいただく4つの理由とは...
1)軽さを極めた細番手紡毛カシミヤ
手に取って一番に感じるのは、驚くほどエアリーな風合い。
シフォンのように軽くて柔らかなその肌触りは、紡毛の細番手(36番手)のカシミヤを使っているから。カシミヤの紡績には大きく分けて梳毛と紡毛がありますが、梳毛は文字通り梳いた繊維を同方向に並べるようにして作るので、比較的締まったつくりになります。一方、紡毛は繊維の方向をランダムに紡いでいくため、空気を含んでふくらみのある糸になります。径の太い糸に合った方法ですが、紡毛を美しく強度のある細い糸に仕上げるには高度な技術が必要です。
2)単糸で更に繊細な編地
その細番手の糸をシングルヤーン(単糸)で使っています。普通の糸は撚りによる捻じれを相殺するために2本の単糸を合わせて双糸として製品になるのですが、軽く繊細な編地を作るために敢えて1本のみ単糸を採用しています。
3)リブ編みで整えたデザイン
単糸は薄手の軽やかな編地ができることが特徴ですが、上述の通り、糸の捻じれにより編地が一方向に斜行する性質があります。当社の単糸ストールでもご説明している通り、例えば天竺編みにすると真っすぐな編地はできません。そこでプルオーバーではリブ編みにすることで斜行がなくなり、偏りが気にならないすっきりとしたラインにデザインしています。
4)ご家庭で水洗い可能
素肌に着ることで風合いの良さを直接感じていただけるアイテムですので、お洗濯のタイミングが気になるかもしれません。シルクには当社独自の天然素材加工を施してありますので、洗濯可のカシミヤと同じようにご家庭での水洗いが可能です。カシミヤのお手入れ方法を参考に、優しく洗ってさっぱりとご着用ください。
カシミヤとシルクを贅沢に合わせたSPUMA55のシングルヤーン リブ編みプルオーバーをこの春ぜひお試しください。